資本主義の無料とギフト(贈り物)の無料は同じ土俵で比較できない
スマトラ島からこんにちは。中野美紀子です。
今、東京アーバンパーマカルチャー主催のギフトエコノミーの探求学習を6週に渡って参加しています。
明日で5回目。
みんなで答えを探す旅(プロセス)がとっても楽しくて、このプロセスに価値があるなと感じています。
私自身、今ギフトの活動を実験としてやっています。
そこで気をつけているのができるだけ「無料」という言い方ではなく「ギフト」という表現をしています。
馴染みがないのでギフトって何?あやしい?って思っている人も多々いると思います。
私と関係性がない人は、何か高額な物を売られるんじゃないか?と裏を読んで敬遠している人もいてると思います。
そう感じるのは当たり前だと思うので
それでいいと思っています。
私は人に理解を求めているのではなくて、ギフトの循環を自分で体感したくて、交換とギフトの違いを自分で体感したくて実験をしています。
そしてそのプロセスや活動は常に大人の自由研究でライブでお届けしています。
ブログへのアップは時差がありますのでご了承ください。
今日はコミュニティーでの投稿ややり取りの中からの気づきをブログにまとめておこうと思います。
無料とギフトの表現の難しさ
ソーヤー海さんのとある記事にこんなことが書かれていました。
資本主義の世界観でギフトの世界を捉えようとすると、なかなか上手くいかない。
前提が違うから。前提が違うと見えてくる現実も大きく変わってくる。そして、フリー(ただ)とギフトの違いはとても大事なポイント。
僕の活動も、お金に換えられるものは多いけど、お金に換えようと思うことはほとんどない。
プライスレスだから。でも、ただ(価値のないもの、安いもの)だと思われたくない。
値段がつけれるような次元のものではないと信じている。僕の時間、エネルギー、経験、プレゼンス、やさしさ、技術、ネットワーク、在り方。
それらをなるべくギフトとして世の中に贈りたい。それが巡っていけば、巡るほど豊かさが増えていくと信じている。
そのギフトが巡る世界で僕は活かされていると信じている(たまに忘れるけど)。一緒にその世界を育てていこう!
そう!海さんありがとう!って思わず言葉が出てきました。
前提条件が違うから同じ「無料」という言葉で表現は難しいのです。
私もギフトしているものは値段がつけられるような次元ではないと信じています。
巡ればめぐるほど豊かさが増えていくのがギフト♡
なぜ比較できないのか考察
前提条件が違うから比較が難しいという言葉があったのですが、じゃあその前提条件ってなんだろう?と深堀してみました。
・資本主義の無料(フリー)
資本主義の無料は何のためにあるんだろう?
それは商品を売るためなんじゃないだろうか?と考えました。
無料の試食が美味しければ商品を買う。
起業家の世界でも同じだと思います。
無料の情報はその先にある何かを買ってもらう(バックエンド)ための無料だと思います。
・ギフトの無料
見返りなく、自分の役目を果たすこと。なのかな?と感じています。
だから無料、ただ、価値のないものではない。
ギフトには大きな価値があって、お金の価値で表現しにくい。
受け取り手はまたその受け取った喜びを何かの形で表現する。
表現方法にはいろいろあると思います。
わかりやすく投げ銭ももちろんあるし、その人が困っていることを助けてあげたり、SNSでシェアしたり、その喜びを別のところへ巡らせるということもありだと思っています。
そうして循環していくのがギフトなのかな?って思います。
無料を警戒する理由
ギフトと無料(フリー、ただ)をひとくくりにしている人は、無料を警戒する方が多いと思います。
それは「何かを売られる」って思うから。
昔お母さんにただほど怖いもんはないでーって言われたのを思い出しました(笑)
昔、おばちゃんを対象に無料の集会を開いて最終的に高額の羽毛布団を売るというのがありましたよね。
だから私のギフトも素直にギフトとして受け取ってくれる人もいたら、警戒してアクションすら起こしてくれない人もいます。
何か売られると思ってるんでしょうね(^^;;
それはそれでいいと思います。ギフトは関係性がないと受け取りにくい部分もあると思いますので。
ギフトを受け取る人へのお願い
私はギフトの活動をしていますが、ただ、無料、フリーではありません。
私の役割を果たしています。
そこには大きなエネルギーを載せています。
言葉にすると難しいですが(笑)
私の周りには同じようにギフトの活動をしている人がたくさんいますので、喜びをもって受け取って欲しいと思います。
そしてその喜びはせき止めず表現(巡らす)してほしいなって思います^^
巡らす形に正解はないので、あなたの感じたことで表現すればいいと思います。
最後に
ここまで書いておきながら、私自身はギフトを推奨しているわけではなく、私自身の実験(遊び)です。
交換の世界も循環の世界もどっちもいいなと、現時点では思っています。
実際に私の活動は両輪です。
交換の世界は何と言ってもわかりやすい!
そして循環の世界は温かい。優しい。
どっちの世界も損も得もない世界だなと思います。
ニュートラルな世界。
今日はギフトを無料(フリー・ただ)だと思わないで欲しい、そこには違いがあるということを知って欲しくて記事を書きました。