Japanese Podcast EP57 文法ってどこまで必要?

script

Script(Japanese)

*If you want to see Hiragana please watch my YouTube

みなさんこんにちは、みきこです。

私のPodcastを聞いてくれてありがとうございます。

このPodcastは日本語勉強中の方向けにお届けしています。

日本の文化や、私が日々の暮らしから感じていることや体験したことなどを日本語で話しています。

スクリプトはホームページに無料で公開していますのでよかったらそちらも見てくださいね。

はい、ということで今日のテーマは「文法ってどこまで必要?」についてです。

今日の話は完全に個人的な意見です。

なんで急にこのテーマで話そうと思ったかと言うと、Thredsで日本人が日本語の難しさを投稿していたんです。

彼はDulingoで英語を学習しているみたいで、英語を和訳する時に日本語の語順を間違えたみたいです。

その間違いがこちらです。

「来月はたくさん課外活動があります」

どうですか?

そして正解は「来月は課外活動がたくさんあります」

ちなみにこれ、日本人が間違えたんですよ。

これ、文法の正しさを無視して、会話だといちいち指摘しないよなって思います。

理解できるので。

実はこのような問題って、日本語だけに起きている問題じゃないと思うんですよね。

どの言語もネイティブは結構いい加減だと思います。

みなさんはどうですか?

普段は文法の正しさを考えて話さないので、正しさで見ると文法が間違っていることってありませんか?

私は日本語教師なので文法を教える時はもちろん正しさにこだわりますが、ネイティブ同士の会話となると、結構いい加減だと思います。

スラングだって使いますしね。

会話は、意味さえちゃんと伝われば柔軟であっていいんじゃないかな?って個人的には思います。

会話はキャッチボールなので文法の正しさよりスピード感や、伝わるかどうかが大切だと思います。

あっ、ちょっと話がそれてしまいましたが、先ほどの文章、文法の正しさで見ると間違えていますね。

「来月はたくさん課外活動があります」

「たくさん」は数量を表す副詞で、名詞を直接修飾することはできません。

ですので「たくさん課外活動」と言うと、「たくさん」が名詞「課外活動」を直接修飾しているので文法は間違いです。

「たくさん活動」はできませんが「の」をつけて名詞化すると使えます。

「たくさんの活動」

「来月はたくさんの課外活動があります。」これは正解です。

あと、以前「ら抜き言葉」というPodcastを配信したんですが、こちらも日本人がルールを無視して使っていることが多い言葉です。

例えば、「食べることができる」の可能形は食べられるですよね。

でも多くの日本人は「食べれる」と言います。

でもこれには理由があって、可能形なのか尊敬語なのかを区別するために可能形の時に「ら」を抜いています。

この「ら抜き言葉」は、2グループの可能形と、3グループの「来る」で起こります。

よかったらEP12も聞いてみてくださいね。

私自身、日本語教師でありながら意識しないと「ら抜き言葉」を使ってしまいます。

ですので学生に指摘されたこともあるんですよ。

そうそう、みんなが一生懸命勉強している助詞だって会話では省略することが多いですからね。

ネイティブは助詞がなくても文の意味がわかる場合、助詞を省略しています。

日本語の基本文型には「Sは Oが/を V」という語順があります。

ですので、助詞がなくても語の位置でその役割がわかるんです。

例えば「水を飲む?」「電池が切れてるよ」などは「水飲む?」「電池切れてるよ」みたいな感じで「を」と「が」の省略ができます。

形容詞の場合だと「背が高くなったね」を「背、高くなったね」って言えます。

逆に「何時に、どこで、誰と、何人で、 どこから、どこまで 」などの助詞は省けません。

語順が決まっていませんからね。

一文の中で語順を入れ替えても問題ないです。

語の位置で役割を規定することができない場合はやはり助詞の力が必要になってきます。

たとえば

「8時に学校で山田さんと会います」

「山田さんと8時に学校で会います」

これはどちらも正解です。

1つ目は時間を強調していて、2つ目は誰と会うかを強調しています。

はい、で、今日のテーマに関しての私の意見ですが、文法は文を組み立てるために基本は必ず必要です。

文法がわかっているから文章を作ることができるし、基本の文法が身についているからこそ崩すこともできます。

あっ、でもJLPTを受ける人はしっかり文法を勉強してくださいね!

試験は正しさが必要ですから。

会話は文法を多少間違えていても意味は通じます。

ネイティブも間違えているぐらいですから。

日本語学習者のみなさんには、文法にとらわれずどんどん日本語を話して欲しいと思います。

会話が上手になりたければ、とにかく実践で使って、間違えながら覚えていけばいいと思います。

子供はそうですよね?

親や身近な人の言葉を聞いて、マネをしながら覚えていきます。

ちなみにうちの下の子はインドネシア語の方が得意なので「くれる」の使い方がいまだに間違えています。

「このおもちゃ、おばあちゃんにくれてん!」って言います。

正解は「おばあちゃんがくれてん!」ですよね。

助詞が間違えています。

あっ、ちなみに「くれてん!」は大阪弁なので標準語は「おばあちゃんがくれたの」です。

ちなみにうちのインドネシア人の夫の文法も怪しいです。

でもペラペラです。

ネイティブとなんの問題もなく話せますし、通訳もできます。

彼がちゃんと勉強をしたのはみんなの日本語の1冊目だけです。

あとは日本のテレビをみたりネイティブと話したりして自然に身につけました。

JLPTはN2を持っています。

でも勉強しているところはみたことがないし、自分でも勉強していないって言っていました。

ですので何のために勉強をしているのかを明確にするのはすごく大事だなと思います。

それによって勉強方法も変わりますしね。

私は日本に帰ったらインドネシア語検定のC級を受けるつもりです。

JLPTでいうと3級ぐらいのレベルかな?

ですので、今まで勉強してこなかった文法を中心に勉強します。

それから試験に出てくる言葉も。

試験対策の勉強にコミットします。

インドネシアに6年も住んでいたので少しはできるという証明を残しておきたいので。

はい、ということで今日はここまでです。

最後まで聞いてくれてありがとうございました。

ほなまたねー!(じゃあまたね)

Contact Form

質問や仕事の依頼など問い合わせはこちらからどうぞ。

Feel free to send any questions or job requests through this form.

Click here

コメント

タイトルとURLをコピーしました