Japanese Podcast EP23 「空気を読む」とは?

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Script(Japanese)

*If you want to see Hiragana please watch my YouTube

みなさんこんにちは、みきこです。

このPodcastでは日本の文化や日本語学校ではあまり習わないような言葉や表現などをお話ししています。

日本人が日本語で話していますので、リスニングの練習にも使ってくださいね。

いいねやチャンネル登録で応援してくれると嬉しいです。

さて、今日のテーマは、「空気を読む」についてです。

前回の神対応と塩対応のところでも少し出てきました。

それから、以前配信した、本音と建前のエピソードを深掘りした内容になるので、よかったら本音と建前のエピソードも聞いてくださいね。

「空気を読む」という言葉は独特な表現ですよね。

本を読むのはわかるけど、空気って読めるの?って思いませんか?

空気に文字が書いているわけではありませんらね・・・

以前、学生に、日本人は空気が読めるんですか?って聞かれて答えに戸惑いました。

「戸惑う」とは、どうしていいのか迷うことです。

実際に読めるかどうかは別として、読もうとしている人は多いと思います。

どういうことかと言うと、空気を読むとは、周りの状況や他の人の気持ちを察することです。

たとえば、みんなが静かに集中している場面では、自分もその空気に合わせて静かにするとか、逆に、みんなが楽しそうにしている場面では、同じように楽しもうとすることです。

空気を読むことが上手な人は、他の人が何を考えているのか、何を期待しているのかを素早く感じ取って、その場にふさわしい行動を取ることができます。

これは日本の文化の一つだと思いますが、みんながみんなできるわけではありません。

ちなみに私は・・・KYだと思います。

KYとは、空気を読めない人のことです。

「空気」の頭文字Kと「読めない」の頭文字YをとってKYと言います。

最近は国際社会になってきたので、この空気を読む文化を批判する人も増えてきました。

ですが、私は美しい文化の一つだなと思っています。

空気を読むってとても繊細なことじゃないですか。

それができるってすごいことだと思います。

すごいって思うのはきっと私がKYだからかな。

じゃあ、なぜ日本人は空気を読むようになったんでしょうか?

そのあたりの文化的な背景を話したいと思います。

それは、日本の社会が昔から集団を大切にする文化を持っていたからです。

日本の歴史を振り返ると、農業社会ではみんなで協力して仕事を進めなければならない場面が多くて、周りと調和することがとても重要でした。

さらに、言葉に出さなくても相手の気持ちを察することが美徳とされてきたので、空気を読むことが自然と文化の一部として根付いてきたようです。

つまり、相手を思いやって、場の雰囲気に合わせることが、日本人にとっての礼儀やマナーの一環と考えられているのです。

相手を思いやる気持ちを持っているのは日本人が世界で一番じゃないかな?と思います。

でも、これはいい面と悪い面があります。

相手を思いやる反面、自分は我慢して自己犠牲になっている場合もあるからです。

必ずしも空気を読むことがいいことだとは言えませんよね。

そうそう、日本人は自分の意見を言わずに相手に合わせるとか、同調圧力についても、この空気を読むところから来ています。

ですので、同調圧力の話もしようと思います。

同調圧力って聞いたことありますか?

同調圧力とは、意見や行動を少数派が多数派に合わせるように働く心理的な圧力のことです。

職場とか集団のなかでは、意識的か無意識的かはわかりませんが、常にその場の空気を読んで行動していることが多いと思います。

ですので同調圧力が強く働いてしまうのだと思います。

空気を読むというのと、同調圧力は関係しています。

それから同調圧力が起こる理由として、もう一つは、日本は昔、村社会でした。

村社会とは、集落にもとづいてつくられる地域社会のことで、日本において中心的な社会構造でした。

集団のしきたりや秩序に背いたものに対しては、村八分という制裁が加えられていたんです。

村八分とは、簡単に説明すると村の掟を破ったものを仲間外れにすることです。

よそ者を受け入れない排他的な社会をあらわす言葉として「村社会」という言葉を今でも使います。

昔の村社会から続く集団構造が今もまだ少なからず残っているので、日本では同調圧力が強く感じられるんだと思います。

それから最後にもう一つ、それは和の文化を大切にするところから同調圧力が来ています。

ここで言う和の文化とは、日本文化という意味ではなく、平和の和の文化です。

ようは、争いごとを好まず平和を好むということです。

日本では、集団の輪を乱さないことや、周りと同じように行動すること、といった和の文化をとても大切にしている傾向があります。

周囲と異なる発言や行動をすることは和を乱すと捉えてしまうんでしょうね。

こういった背景から空気を読むという文化が生まれたんだと思います。

じゃあ、空気を読むことをわかりやすく説明するために実際に空気を読んでいるエピソードを紹介しようと思います。

例えば会社の会議で、上司が話をしていたとします。

その上司が話しているときに、ある社員がとても良いアイデアを思いつきました。

でもその時、上司は真剣な表情で話していて、他の社員もみんな黙って聞いています。

ここで、思いついた意見をすぐに言わずに、周りの様子を見て、考えて、上司の話が終わってから適切なタイミングで意見を言います。

思いつきで意見を言うのではなく、状況を把握してから意見を言う。

空気を読んで場を乱さないようにベストなタイミングで意見を伝えて会議を円滑に運ぼうとしています。

逆にいうと、日本人は討論は苦手かもしれませんね。

もちろん人によると思いますが。

はい、ということで今日は「空気を読む」ことについてお話ししました。

でも本音と建前のところでも話しましたが、この「空気を読む」というのは日本人に限ってのことではないのかな?と思います。

どうでしょうか?

みなさんの国でも空気を読みますか?

よかったら聞かせてくださいね。

ほなまたね!(じゃあまたね)

Script(Japanese and English)

The English translation was created by AI.

みなさんこんにちは、みきこです。

Hello everyone, this is Mikiko.

このPodcastでは日本の文化や日本語学校ではあまり習わないような言葉や表現などをお話ししています。

In this podcast, we talk about Japanese culture and words and expressions that are not often learned at Japanese language schools.

日本人が日本語で話していますので、リスニングの練習にも使ってくださいね。

Japanese people are speaking in Japanese, so please use this to practice your listening skills.

いいねやチャンネル登録で応援してくれると嬉しいです。

I would be happy if you could support me by liking and subscribing to the channel.

さて、今日のテーマは、「空気を読む」についてです。

Well, today’s theme is about “reading the atmosphere.”

前回の神対応と塩対応のところでも少し出てきました。

It was mentioned a little in the previous article about dealing with God and dealing with salt.

それから、以前配信した、本音と建前のエピソードを深掘りした内容になるので、よかったら本音と建前のエピソードも聞いてくださいね。

Also, it will be a deep dive into the episodes of Honne and Tatemae that were previously distributed, so please listen to the episodes of Honne and Tatemae if you like.

「空気を読む」という言葉は独特な表現ですよね。

The phrase “reading the atmosphere” is a unique expression, isn’t it?

本を読むのはわかるけど、空気って読めるの?って思いませんか?

I know you can read books, but can you read the atmosphere? Don’t you think so?

空気に文字が書いているわけではありませんらね・・・

It’s not like there are letters written on the air…

以前、学生に、日本人は空気が読めるんですか?って聞かれて答えに戸惑いました。

I once asked a student, can Japanese people read the air? I was confused by the answer.

「戸惑う」とは、どうしていいのか迷うことです。

To be confused means to be confused about what to do.

実際に読めるかどうかは別として、読もうとしている人は多いと思います。

Regardless of whether or not they can actually read it, I think there are many people who are trying to read it.

どういうことかと言うと、空気を読むとは、周りの状況や他の人の気持ちを察することです。

In other words, reading the atmosphere means being aware of your surroundings and the feelings of other people.

たとえば、みんなが静かに集中している場面では、自分もその空気に合わせて静かにするとか、逆に、みんなが楽しそうにしている場面では、同じように楽しもうとすることです。

For example, in a scene where everyone is quiet and concentrating, you should be quiet to match the atmosphere, or conversely, in a scene where everyone is having fun, try to enjoy it as well.

空気を読むことが上手な人は、他の人が何を考えているのか、何を期待しているのかを素早く感じ取って、その場にふさわしい行動を取ることができます。

People who are good at reading the atmosphere can quickly sense what other people are thinking and what they expect, and can take actions appropriate to the situation.

これは日本の文化の一つだと思いますが、みんながみんなできるわけではありません。

I think this is part of Japanese culture, but not everyone can do it.

ちなみに私は・・・KYだと思います。

By the way, I think it’s KY.

KYとは、空気を読めない人のことです。

KY is someone who can’t read the atmosphere.

「空気」の頭文字Kと「読めない」の頭文字YをとってKYと言います。

The name KY comes from the initial K, which stands for “air,” and the initial Y, which stands for “unreadable.”

最近は国際社会になってきたので、この空気を読む文化を批判する人も増えてきました。

Recently, as society has become more international, more and more people are criticizing this culture of reading the atmosphere.

ですが、私は美しい文化の一つだなと思っています。

However, I think it is a beautiful culture.

空気を読むってとても繊細なことじゃないですか。

Reading the atmosphere is a very delicate thing, isn’t it?

それができるってすごいことだと思います。

I think it’s amazing that you can do that.

すごいって思うのはきっと私がKYだからかな。

I think it’s amazing because I’m KY.

じゃあ、なぜ日本人は空気を読むようになったんでしょうか?

So why have Japanese people learned to read the atmosphere?

そのあたりの文化的な背景を話したいと思います。

I would like to talk about the cultural background around this.

それは、日本の社会が昔から集団を大切にする文化を持っていたからです。

This is because Japanese society has long had a culture of valuing groups.

日本の歴史を振り返ると、農業社会ではみんなで協力して仕事を進めなければならない場面が多くて、周りと調和することがとても重要でした。

Looking back at Japan’s history, there were many situations in agricultural societies where everyone had to work together to advance their work, and it was very important to be in harmony with those around you.

さらに、言葉に出さなくても相手の気持ちを察することが美徳とされてきたので、空気を読むことが自然と文化の一部として根付いてきたようです。

Furthermore, it has been considered a virtue to be able to sense the feelings of others even without expressing them in words, so it seems that reading the atmosphere has naturally become a part of our culture.

つまり、相手を思いやって、場の雰囲気に合わせることが、日本人にとっての礼儀やマナーの一環と考えられているのです。

In other words, being considerate of others and adapting to the atmosphere of the occasion is considered part of Japanese etiquette and etiquette.

相手を思いやる気持ちを持っているのは日本人が世界で一番じゃないかな?と思います。

Aren’t Japanese people the most caring people in the world? I think so.

でも、これはいい面と悪い面があります。

But this has good and bad sides.

相手を思いやる反面、自分は我慢して自己犠牲になっている場合もあるからです。

This is because while we are considerate of others, we may end up holding back and sacrificing ourselves.

必ずしも空気を読むことがいいことだとは言えませんよね。

I wouldn’t necessarily say that reading the atmosphere is a good thing.

そうそう、日本人は自分の意見を言わずに相手に合わせるとか、同調圧力についても、この空気を読むところから来ています。

By the way, Japanese people also talk about peer pressure, such as adapting to others without expressing their own opinions, because they read this atmosphere.

ですので、同調圧力の話もしようと思います。

So I would like to talk about peer pressure.

同調圧力って聞いたことありますか?

Have you ever heard of peer pressure?

同調圧力とは、意見や行動を少数派が多数派に合わせるように働く心理的な圧力のことです。

Peer pressure is psychological pressure on minorities to conform to the majority in their opinions and behavior.

職場とか集団のなかでは、意識的か無意識的かはわかりませんが、常にその場の空気を読んで行動していることが多いと思います。

At the workplace or in a group, I don’t know whether consciously or unconsciously, but I think we often read the atmosphere and act accordingly.

ですので同調圧力が強く働いてしまうのだと思います。

Therefore, I think there is strong peer pressure.

空気を読むというのと、同調圧力は関係しています。

Peer pressure is related to reading the atmosphere.

それから同調圧力が起こる理由として、もう一つは、日本は昔、村社会でした。

Another reason for peer pressure is that Japan used to be a village society.

村社会とは、集落にもとづいてつくられる地域社会のことで、日本において中心的な社会構造でした。

A village society is a local community built on the basis of villages, and was the central social structure in Japan.

集団のしきたりや秩序に背いたものに対しては、村八分という制裁が加えられていたんです。

Those who violated group customs and order were subject to the punishment of ostracism.

村八分とは、簡単に説明すると村の掟を破ったものを仲間外れにすることです。

To put it simply, ostracism is when someone who breaks the rules of the village is excluded from the group.

よそ者を受け入れない排他的な社会をあらわす言葉として「村社会」という言葉を今でも使います。

The term “village society” is still used to describe an exclusive society that does not accept outsiders.

昔の村社会から続く集団構造が今もまだ少なからず残っているので、日本では同調圧力が強く感じられるんだと思います。

I think peer pressure is felt strongly in Japan because the group structure that has continued from the village society of the past still remains to some extent.

それから最後にもう一つ、それは和の文化を大切にするところから同調圧力が来ています。

And finally, there is one more thing: peer pressure comes from people who value Japanese culture.

ここで言う和の文化とは、日本文化という意味ではなく、平和の和の文化です。

The Japanese culture here does not mean Japanese culture, but the culture of peace and harmony.

ようは、争いごとを好まず平和を好むということです。

This means that they do not like conflict and prefer peace.

日本では、集団の輪を乱さないことや、周りと同じように行動すること、といった和の文化をとても大切にしている傾向があります。

In Japan, there is a tendency to place great value on Japanese culture, such as not disrupting the group and acting like others.

周囲と異なる発言や行動をすることは和を乱すと捉えてしまうんでしょうね。

I guess speaking or acting differently from those around you is seen as disrupting the harmony.

こういった背景から空気を読むという文化が生まれたんだと思います。

I think this is the reason why a culture of reading the atmosphere was born.

じゃあ、空気を読むことをわかりやすく説明するために実際に空気を読んでいるエピソードを紹介しようと思います。

So, in order to explain reading the atmosphere in an easy-to-understand way, I would like to introduce an episode where I actually read the atmosphere.

例えば会社の会議で、上司が話をしていたとします。

For example, let’s say your boss is speaking at a company meeting.

その上司が話しているときに、ある社員がとても良いアイデアを思いつきました。

While the boss was talking, an employee came up with a really good idea.

でもその時、上司は真剣な表情で話していて、他の社員もみんな黙って聞いています。

But at that time, my boss was talking with a serious expression on his face, and all the other employees were listening in silence.

ここで、思いついた意見をすぐに言わずに、周りの様子を見て、考えて、上司の話が終わってから適切なタイミングで意見を言います。

Instead of expressing your opinion right away, look at your surroundings, think about it, and then express your opinion at the appropriate time after your boss has finished speaking.

思いつきで意見を言うのではなく、状況を把握してから意見を言う。

Rather than expressing an opinion on a whim, understand the situation before expressing your opinion.

空気を読んで場を乱さないようにベストなタイミングで意見を伝えて会議を円滑に運ぼうとしています。

I try to make the meeting run smoothly by reading the mood and expressing my opinions at the best time without disturbing the atmosphere.

逆にいうと、日本人は討論は苦手かもしれませんね。

On the other hand, Japanese people may not be good at debate.

もちろん人によると思いますが。

Of course I think it depends on the person.

はい、ということで今日は「空気を読む」ことについてお話ししました。

Yes, that’s why today I talked about “reading the atmosphere.”

でも本音と建前のところでも話しましたが、この「空気を読む」というのは日本人に限ってのことではないのかな?と思います。

But as I said in Honne and Tatemae, isn’t this “reading the atmosphere” only for Japanese people? I think so.

どうでしょうか?

What do you think?

みなさんの国でも空気を読みますか?

Do you read the atmosphere in your country as well?

よかったら聞かせてくださいね。

Please let me know if you’d like.

ほなまたね!(じゃあまたね)

See you later!

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